まだ可能性があると言われているのが怖い。まだ、という言葉。本当に可能性がある人間にまだという言葉は使わない。わたしはなんにもなれないと幼い段階でうっすらわかっていたのです、それなのに、わたしはなにかになれるとみんなに思ってもらいたかったの…

金継ぎをしたお茶碗が粉々に割れた。この世は一回でおしまいにならないよって自分に教えるために金継ぎの教室に行ったのに、だめだった。割れたところだけじゃなく、目に見えないヒビがいっぱい入っていたんだ。こんなのわたしといっしょだね。病気を治して…

『クー！キン・ザ・ザ』を観に行った。家に帰って恋人のことを思い出して泣いていたけれど、歌いながらギターを弾いたらよくなった。なにか取り入れるよりなにかを出した方がいい気がする。もういろんなものでいっぱいだから。夕ご飯はさくらんぼにした。

『治りませんように』を買ってもらいました。中央線で読みながら吉祥寺のアップリンクへ行く。『不思議惑星キン・ザ・ザ』を観るためです。ちょっとだけDVDでみたことがあったので気になって。面白かった。過剰服薬してからは、同居人に薬を管理してもらって…

鼻からの管とカテーテルが取れた。精神科医二人と話して希死念慮について確認される。もちろんまだあるなんて答えない。同居人に迎えにきてもらった。退院。母が来ないのですごく嫌な気分になって、「わたしのことなんてどうでもいいのでしょう」というLINE…

病院でずっと寝ていた。看護師さんが入れ替わり立ち替わりする。そのたびなぜ薬をたくさん飲んだのか訊かれる。コンタクトをしていないのでなにも見えない。

この日のことはうまく書けません。夜の二時に起きて驚いた。疲れ果ててパックをしたまま裸で寝ていたのです。もう一度髪を濡らして、オイルを塗って丁寧に乾かす。今日は、とても大事な日なのに。朝七時に起きてお祈りをする。約束の時間は十二時半なのにな…

ラブホテルに行った。早く殺してほしいのにそんなことはなかった。

ネットカフェの天井に張り巡らされた灰色のパイプを見ながらのセックス、名前も知らないアニメキャラの制服を着てさせられたセックス、もうそういうものでしか高揚できない。一貫してわたしはお人形であること。性の部分がおかしくなっちゃった。いづみさん…

下着はワコールのレシアージュと決めているのだけれど、最寄りのルミネが取り扱わなくなっちゃった。仕方がないのでインターネットで買いました。女の子の下着ってどうしてこんなに高いのでしょう。今回は7000円で済んだけど。セットで買うと1万円超えたりす…

5時半ごろに中途覚醒して、ぜんぜん眠れそうにないので本を読む。特に読まなきゃって思ってる積読が『生誕の厄災』『ヴァリス』『髪の花』『甘い蜜の部屋』なのだけど、どれも今読んだら頭がおかしくなりそう。他にもたくさんある。読むより買うスピードの方…

満月の日に映画館で月経が始まるってお話みたい。皆既月食をたのしみにしていたのに、見られなかった。でも、部分月食はばっちり見られました。今も見ています。一眼で写真も撮らせてもらった。ぱしゃりと一枚撮ったきりなのにすごく綺麗です。このまま満月…

運動をした。夜、年を取ることと少女性について話したけれど、ラリってうまく話せなかった。矢川澄子のエッセイを朗読した。「おにいちゃん」と口に出して読むと自分がとても甘ったれているのがわかる。おにいちゃんがほしかった。ずっと。

お皿を洗って洗濯をしてシャワーを浴びた。毎日一粒ずつ食べるリンドールがわたしの残機である気がしてきた。馬鹿みたいな力で救われたい。たとえばリンドールがクール便で1000粒届いて、あとしばらく生きろって言われたい。今日は10粒食べちゃったあ…ってツ…

アランジアロンゾのグラスが割れた。洗い場からひゅーんと落ちた。それで、粉々になった。同居人たちが大丈夫かとわたしのところにきてくれた、わたしは、グラスを、グラスを割ってしまったのです、と言った。そうしたら一緒に破片を拾ってくれた。割れてし…

そうめんを茹でて同居人と食べた。ふと見た本棚の上の人形やぬいぐるみやフィギュアが、わたしじゃない全然別の人間が残したものたちに見えた。ずっと前に死んだ人間の残したもの。お供えをしなくてはならない。一日一粒食べると決めたリンドールを、古川沙…

精神科へ行く。同居人がついてきてくれた。カウンセリングでたくさん泣いてしまう。お寿司を食べて成城石井でチーズケーキを買った。お酒を飲んで、『青野くんに触りたいから死にたい』を読むと気持ちが沈んだ。ほんとうに死んだ人間がこのようにして現れた…

同居人が流行病でなかった。ひどい風邪だったみたい。よかった。久々に外出をする。ジュンク堂で、矢川澄子の『妹たちへ』と宮沢賢治の『怪異小品集:可愛い黒い幽霊』を買う。薄々気づいていたのだけど、やっぱりわたしは幻想文学がすきなのだなあ。なんだか…

毎日おかしな夢ばかり見る。フロイトを読み返すべきだ。フロイトの『夢判断』はなぜかわたしがインターネットを始めたきっかけとなった友人の家にあって、印象的だった（うちにはまだパソコンがなかった）。この母親がこの本を読むのか？ ネットで出会ったオ…

椎名林檎は『オルゴール』が一番すきなのだけど、お墓参りにいくための電車でずっと聴いているうちにそのための曲になってしまった。湘南新宿ラインが通っているから、池袋に住んでいて本当によかった。一本で茅ヶ崎まで行ける。逆にどうして東京の池袋に住…